【ワンコ通信】捨てられた(!?)犬達②ラン編

9月20日〜9月26日は動物愛護週間です。
ここ最近で出会ったワンコ達のお話をして行こうと思います。 
第二弾はダックスのランくん♂16歳🐕
充分なお世話をしてもらえずに、飼い主宅の隣人の方からのご相談でした。
『ここ数年、散歩もしてもらえず。
狭いケージに入れられて、爪は伸び…
ウジが…』


、、えっ!?

皆さん【ハエウジ症】ってご存知でしょうか。
犬猫にキンバエとかクロバエが卵を産み付けることにより、ハエの幼虫が炎症などのために浸出液で濡れている皮膚や、褥瘡や傷の周囲及び傷の内部、鼻、眼、口、肛門周辺からそれらの天然孔内に湧くように発生する現象。
主に老衰や病気、怪我で動きが取れない犬や猫、外飼い、不衛生な環境、グルーミングができない子に発症します。

※ここからは、少し痛々しい写真がでます。
苦手な方はご覧にならないでください🙏
狭いケージに入れられて、この爪では動きが取れません。
爪は伸び…
肉球に刺さり…
足の甲に突き抜け貫通している所も。
この傷にウジが😔
被毛も…
お尻の片側はポッコリしています。
会陰ヘルニアです。
肛門の周囲(会陰部)にある筋肉の隙間から、お腹の中の臓器や脂肪が入り込んでしまう病気です。
ランくんの場合は腸が入り込み、💩が出づらい状況になっている為、💩のキレが悪くそこにもウジが…😔
そしてお腹にも…ウジが湧いていました。
以前、外飼いされている老犬でハエウジ症の子を慌てて病院に連れて行った事があります。剃毛すると身体中に無数の穴があいていました。大小合わせてたくさんのウジが…
病院の看護士さんだけでは手が足りず、一緒に処置に入りました。
ピンセットで物理的にウジをとっていくのですがウジは慌てて皮膚に潜っていきます。
壮絶な痛みと不快感で苦痛な時間です。
そのまま、薬を身体にいれて処置をしますが、その子は翌日に息を引き取りました。
特に毛の長い犬の場合、発見が遅れます。
以前の最期に大きな苦痛を与えてしまった、助けてあげれなかったこの犬の顔が浮かんで来ました…
生きながら身体をウジに食べられる、傷口に入り込まれる。
この苦しみから、1分1秒でも早く解放してあげたい気持ちで、緊急保護を決め、連絡いただいたお隣さん協力の元、トリマーのメンバー(長和町トリミングサロン RoccocoRoさん)と共に病院の予約時間まで、爪の処理、剃毛し、ウジの除去、シャンプーなど応急処置をしました。

ランくん
苦しかったね。
痛かったね。
気持ち悪かったね。
歩きたかったね。
お外でクンクン匂いをかいで、風やお日様の匂いを感じたかったよね。
協力先のWILLドッグケアハウスに行こうね🐕もう大丈夫だよ❕
みんないるよ〜🙌🏻
最初は、うまく歩けず、5.6歩歩くと転んでしまったランくんは、一週間経ち↓
ウジがいた皮膚も塞がったぜっ!
足の傷も良くなってきたよ🤭
今では、よちよち歩きだけど、転ばずにスタコラサッサ〜💨
オバア仲間もできて
オジイ友達も出来て
ナデナデだって、大好きなんだから😂
たまに、相手にされないと文句も言うよね😂
ゆっくりのんびり楽しく過ごそ♪
ネグレクトは、飼育放棄や飼育怠慢と言われる動物虐待の1つです。
暴力を与えるだけが虐待ではな
く、食事を与えない、狭いケージに閉じ込める、不潔にする、病気やケガをしても病院に連れて行かないなどがネグレクトに当たります。
家の中であれば、外からは見えず見つけてあげる事ができません。
今回の飼い主宅に入っていた、市の職員さんも事情を報告したところ、「犬がいることさえ知らなかった」との事。
どうか、親戚や近所などの周りの方、福祉関係などのお仕事で出入りする方、少しだけ目を配り、勇気をを持って、こういう飼い主と関わっていただけないですか?
犬や猫は言葉をなき、生き物です。
でも感情や痛み、苦しみは私達と同じです。
ランは長い間耐えてきました。
ランの様な子がいなくなる様に、私達の行動を考えて行きましょう。

後日、保健所の職員さん立ち会いの元、飼育放棄書類を取り交わしに訪問しました。
最後に『なんで飼ったの?』
という問いに、
『当時、小学生の孫が欲しがったから…。
ウジは、排泄物からのものと思っていた。』
…と。

😞


※当会では、保護が最善の解決方法と考えていません。本来なら、家庭で愛され飼い主に見守られて天寿を全うすることが、飼い犬、飼い猫の最良のゴールだと思います。
こういうご相談全てにおいても、飼い主から動物を取り上げる、無理矢理手放させるという事はできませんのでご理解ください。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


活動を応援してくださる

「賛助会員」を募集中♪


お申し込みは こちら


NPO法人 一匹でも犬・ねこを救う会

(右上の3本線がメニューです) 長野県上田市を拠点に 人・犬・猫に優しい街づくり活動を行う 特定非営利活動法人です。 現在、ボランティアで運営し ご支援は全て一時保護中の犬猫のために 使用しています。 地域の方々の意識が高まり、 幸せな犬ねこが増え、 私たちのシェルターが必要なくなる日が いつか来ますように。。。。